変化する国語の入試問題とできること
沖縄の爽やかな風のなかに、少しずつ緊張感が混じる季節になりました。県立高校入試の日が、いよいよ目の前に迫っています。
机に向かい続ける受験生の皆さんの背中を見守る時間は、ご家族にとっても期待と不安が入り混じる日々ではないでしょうか。
最近の国語入試に見られる「変化」
最近、国語の入試問題に変化が起きているようです。
まず、問題文のボリュームが非常に増えています。 ただ読むだけでも時間がかかるうえに、本文の内容を確認するために何度もページをめくり返す必要があり、以前よりも高い集中力とスピードが求められるようになりました。
さらに、多くの受験生が苦戦しているのが**「古典」**です。 随分前は教科書に掲載されている作品から出題されることもありましたが、現在は初見の文章が中心となっています。
「教科書が違う」という壁
かつては「教科書のあの話が出た!」という幸運もありましたが、現在は地区(管区)によって採択されている教科書が異なります。公平性を保つために、どの教科書にも載っていない初見の文章を出題せざるを得ないという背景があるのかもしれません。
ふとした疑問ですが、同じ県内であっても、那覇地区から島尻地区へ引っ越すと教科書が変わってしまう現状には、少し不便さを感じることもありますよね。県内で統一されていれば、どこに住んでいても同じ学びを継続できるのに……という思いもありますが、そこには長く守られてきた慣習や事情があるのでしょう。
こうした変化のなかで、古典に時間がかかりすぎてしまい、まるで「数学の難問(捨て問)」のように感じてしまう受験生も少なくありません。教科書の内容ですら苦労している状況で、初めて見る古文・漢文に向き合うのは、本当に勇気がいることです。
今、この瞬間にできる「最善」を
しかし、制度や傾向を嘆いても時間は過ぎていきます。今、受験生の皆さんにできることは、**「今の形式に合わせた最適な対策」**に淡々と取り組むことだけです。
長い文章に慣れる: 過去問や模擬問題を使い、ページをめくる動作も含めた時間配分を体に覚え込ませる。
古典の基礎を固める: 古典問題の文章にも共通する解き方の「型」を大切にする。
焦らず、謙虚に: 解けない問題があっても自分を責めず、「次の一手」を冷静に考える。
入試は、これまでの頑張りを証明する場所です。 完璧を求めすぎず、今の自分が持っている力を一歩ずつ、丁寧に答案用紙に置いてきてください。
心から、皆さんの健闘をお祈りしています。
